『アラビア語会話』(NHK,NHK教育)、第9課。
「「今日は第1課から、第8課まで、これまで紹介した表現、これをもう一度おさらいしたいと思います」「いいね、おさらい会」「花緑さん、覚えてますかね」「楽しみです」「そう、今迄に覚えてきた簡単な基本的なフレーズを使って、今日は花緑さんにお芝居をやって貰おうーっという」「おお! 今日はそんなスペシャル企画なの!?」「それをアラビア語で、お芝居やって貰うって事ですよね」「うん、そう」「凄い楽しみですね」「楽しみだ!」」…という訳で今回は実質総集編。NHKの講座番組では珍しいかもしれません。前半は第1課~第8課までのスキットのおさらいで、基本はこれまでの放送分を再編集したもの。ただ、単なる再編集番組かと言うとそうでも無く、後半からは、復習編ならではの構成になっています。
「訪ねてみよう! カリーマのお家」…ここでの遣り取りはテキストにも書かれていませんので、全文を書いてみましょう。
花緑:
ピンポーン、ピンポンピンポーン♪
السلام عليكم! ـ
カリーマ:
وعليكم السلام ـ
أهلا وسهلا! ـ
花緑:
أهلا بكِ! ـ
أ... أنا اسمي كاروكو. ـ
آه... من اليابان. ـ
カリーマ:
أهلا وسهلا! ـ
أنا اسمي كريمة. ـ
تشرفنا! ـ
花緑:
تشرفنا! ـ
カリーマ:
تفضل! ـ
花緑:
آه، شكراً. ـ
あー、これ、あのー…
تفضلي هذا. ـ
カリーマ:
شكراً! ـ
ما هذا؟ ـ
花緑:
هذا خوخ ياباني. ـ
カリーマ:
خوخ ياباني! ـ
花緑:
وهذا تفاح. ـ
カリーマ:
تفاح! جميل. ـ
شكراً. ـ
花緑:
عفواً. ـ
カリーマ:
تفضل! ـ
花緑:
شكراً! ـ
カリーマ:
أهلا وسهلا! ـ
花緑:
أهلا بكِ! ـ
カリーマ:
كيف الحال؟ ـ
花緑:
آه، بخير. وأنتِ؟ ـ
カリーマ:
أنا بخير. الحمد لله! ـ
花緑:
حمد لله! ـ
カリーマ:
آه... شاي أم قهوة؟ ـ
花緑:
ؤه... شاي من فضلكِ. ـ
カリーマ:
حاضر. بالنعناع؟ ـ
花緑:
آه، نعم، بالنعناع! ـ
カリーマ:
حاضر! ـ
花緑:
شكراً! ـ
カリーマ:
عفواً! أهلا وسهلا !;ـ
... ـ
هل الشاي خفيف؟ ـ
花緑:
لا، طيب! جداً! ـ
カリーマ:
هنئاً. ـ
سكر؟ ـ
花緑:
آه، لا، شكراً. ـ
عندي سؤال. ـ
カリーマ:
تفضل. ـ
花緑:
…ぇー、何っつったけな…、…えー、ぁっそう! 辞書借りよう。
آه... هل عندكم... آه... قاموس؟ ـ
カリーマ:
طبعاً. ـ
قاموس عربي-ياباني؟ ـ
花緑:
أ... لا، قاموس ياباني-عربي. ـ
カリーマ:
حاضر. ـ
花緑:
شكراً. ـ
…ハァ~…
ساخن! ساخن! ـ
…ちなみに「召し上がれ」は辞書にも載っておらず、辞書中の語例と、テレビの発音から推測するスペルです、念の為。
「アラブの響き」「「アラブの響き、特別編。今日はアラブの与太郎とも言うべき、جحاをご紹介します。このجحا、架空の人物なのか、実在の人物なのか。はたまたアラブ人なのか、ペルシャ人なのか、それともトルコ人なのか。謎に包まれているんですけれども、ぼんやりしているようで頓智が利く、愛すべき、人物です」」…جحاの小噺は以前の講座で花緑氏が“卒業試験”と称して、亜語落語で演じましたね。今回はそれとはまた別の話をكريمة女史が朗読し…「「━━このように変わった男、ジョハ。日本ではでは与太郎という名前で登場致します」」…という事で花緑氏が落語を披露。折角なのでこれを加藤なりに亜語訳してみましょう。与太郎を花緑氏は劇中「よた」と呼んでいるので、يوتاと音訳します。「ふらふらする」が「متأرجحا」なので、何と無く洒落にもなっている…?━━
يا يوتا! لماذا أنت متأرجحاً؟ ـ
قهقه! يا كوما-سان! ـ
أنا أكلت زبد خمر. واحمرت وجهي. ـ
آه... يا الله... ـ
هل أنت أكلت زبد خمر واحمرت وجهك؟ ـ
إذا، إقل «شربت خمر!!» أحسن هذا!! ـ
قهقه! حقاً، شكراً! ـ
آه، هذا تا-تشان! يا تا-تشان! ـ
مرحباً يا يوتا! ـ
يحمر وجهك. هل أنت بخير؟ ـ
أنا بخير. وشربت خمر! ـ
بكم؟ ـ
يعنى... كتلتان! ـ
ما!؟ هل أكلت زبد؟ ـ
يا الله! هل رأيتني؟ ـ
لا، أنا لا رأيتك، ولكن... ـ
إذا، إقل «شربت خمر بالكوب»، يا يوتا! ـ
إذا، يمكنهم أن يرون أن أنت شربت خمر! ـ
حقاً! أذكي! شكراً! ـ
آه، هذه عمتي! مرحباً، يا عمتي! ـ
أهلا بك، يا يوتا. ـ
يحمر وجهك. هل أنت بخير؟ ـ
بخير. ـ
أنا شربت خمر بالكوبان، ـ
نعم، شربت خمر بالكوبان! ـ
يعنى... هل أنت تريد خمر؟ ـ
خمر بارد ذلك مضراً. هل سخنته؟ ـ
لا، خبزته وأكلت! ـ
━━「温める」と「焼く」が亜語でも別の語であるので、日本語での笑いが、ほぼその侭で直せていると思います。口語的な表現が少ないので、“面白い”かどうかと言われると、自分でも疑問ですが。(苦笑)
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